ブログにはすぐ応用可。「誰でもできる速筆術 今より執筆速度が10倍速くなる方法」

文章を書くのがどうにも苦手な人向けの本です。
余談ですが、15分で全ページ読めました。

私は速読のスキルは身につけておらず、自分の読書速度に頼っているため
速読の人よりは非常に読書が遅いです。その私で15分です。
(速読無しで競争すれば早いほうなので、
通常の読書速度そのものは速いかもしれません)

Kindle Unlimitedに登録している人で、文章を書くのが苦手な人は「読み」でしょう。

さて、私が何故「速読」とこの本の「速筆」を結び付けたか?
理由は「10倍の速度になる」というキャッチコピーからアイデアを得て、です。


結論から言うと
毎日、ある程度の文章量のブログを更新できるような人は、
この本を読んでも速度が10倍になったりはしません。

この本が教えているのも、漫画家を目指す人の最初の課題と同じ、
「まずは“何でも良いから”1本仕上げてみろ」だからです。

何でもいいからひとつの文章を書き上げるテクが載っています。
といっても漠然としすぎているので、少し話題の範囲を狭くすると
「推敲は後回しにして、とりあえず全部書く」とか
「文章のオチは決まって無くてもいいので、とにかく書いてみる方法」、
そのために持つべき「文章を書く自分のあり方」が解説されています。

しかしやっぱりありました、著者の罠。読者を「出来そうな気にする」甘い蜜。
・速筆には「語彙」が必要
・速筆には「ある程度の体験」が必要


この2つが抜けています。
後者に至っては、半分否定形で「体験なんてしなくても文章は書ける」とあります。

まぁ、確かにその通りです。
しかし、そのゲームをプレイしていない人が、
本物のプレイ日記を書けないのと同様に、体験は文章を書く上で必ず必要なものです。
そう、「体験」とは苦労してする大げさなものではなく、
自分の身に起こった何かのことで、
ぶっちゃけ「世界樹の迷宮(ゲーム)やってたら全滅した」とか、そういうもののことです。
それでいいんです。そう書けば良いのに、この手の本は絶対にそう書かない(笑)。
何故なら「何かする元気」が無くなっている人向けなので、
基本的に飴だけでムチが無いんですね。

(ここから、「体験」が絡む話は
「世界樹の迷宮」のプレイ日記を書くことを想定して文章を書いています。
ゲームを知らない人には、分かりづらい例えになってしまい申し訳ありません)

ムチが無いこと自体は、別にいいんですが、そういう記述を信じたままでいると
元気になった時につまずいたとき、理由が分からない可能性があるので、
私はこういう甘い記述を「著者の罠」と勝手に呼んでいます。


さて「語彙」の方ですがこれは「言葉の多さ」のことです。
説明するまでも無いんですが、ハウツー本を呼んでいると何故か、
無駄に難しい熟語が出てきて、逆に調べさせられたりします(笑)。
なので私はより簡単に書いておきます。

語彙が多くないと著者の言うような「長い文章」は書けません。
なぜなら同じような文章が続いてしまうからです。
速筆を身につける手段として
「支離滅裂でも良いからどんどん書く」方法が載っていますが
支離滅裂な文章や、「すげえ、すげえ」と連呼しているだけの文章を
毎日そのままブログにアップ出来ませんよね?

それが自分の持ち芸なら、話は別ですが(笑)。

で、その時に重要なのが語彙なのです。
「すごいと思った」という表現を何通り言い表せるでしょうか?

私は今パッと思いつく範囲では(制限時間今から5分)
「衝撃を受けた」「噴いた」「わろた」「あっぶねぇ」「びっくりした」
「アホ(※敬意を込めて)」「上手い」「上手すぎ」「素晴らしいですね」
「ぶっとんでます」「純粋に感動しました」「マジか」

おっとタイムアップです。
思ったより少なくてショックですが、10個は超えています。

そう、厳密には速筆とは関係ないのですが、
ブログにアップする文章を綺麗にする際、自分にどのくらい語彙があるかが
「完成バージョンの文章」に修正する速度に影響するのです。


文章を書くことそのものに苦手意識がある人は、
まずはこの本の通りに「書くことそのもの」に慣れればいいと思います。

楽に長文を書く方法が載っています。

しかし、ブログにそこそこまともな文章を載せたい、という人は
この本よりは、ブログのネタの仕入れ(私の場合はゲームのプレイ=体験/笑)や
語彙力を上げる(普通の読書をするなど)ことに力を入れた方がいいでしょう。
すぐ読めてしまう本なので、勿論、読んでみるのもアリですが。


それから「小説にも使える」とありますが、これは無理(笑)。
正しくは「速筆のスキルを小説に転用する」です。
辻褄の合っていない作品は、大抵の場合認められません。

また、速筆に当たってはテーマの設定は必要ないでしょうが、
「話の一貫した、プレイ日記を書く」となると
テーマは必要なので、その辺りも説明不足を感じました。

実際、テーマを先に設定する必要は無いですが、
あまりに無駄が多いと文章を削除する部分が多すぎて、
毎日のブログなどでは割が合いません。

例えばですが、
「世界樹の迷宮○Fで凡ミスをして全滅した」のを今日のメインにするのか、
「地図を書き間違えて、迷宮をさんざ迷った」のを今日のメインにするのか…
それを決めずに、今日のプレイであったことをだらだらと書くと、
読み返したときにつまらないので、片方を大幅に削ることになるわけですが
書くのが苦手な人は要約も苦手なの人が多いのです。

だから、そういう場合は両方書いて文章を2つにすればいいなど、
具体的なアドバイスが欲しかったところですね。
(ブログの場合は記事を2分割する、など)

ちなみに私は、プレイ日記はその日のプレイで事件が起これば
自分のアホさをネタに、それを大々的にアピールしますが(笑)、
何も無かった日には正直に「何々しただけ」とだらーっとした文章を書いています。
ブログのプレイ日記なので、読んで下さる方も文学を期待しているのではなく
「このブログの管理人、今日も生きてっかなー?
ちゃんと元気にゲームやってんのかなー?」と思われてる程度だと思うので
私も「今日も元気にゲームで遊んだよ!」としか書いていません(笑)。


良くも悪くも「安くて短くて、“自分にも出来そうな気がしてくる”」本の典型です。
でも、早く文章を書くにあたり、間違ったことを書いているとも思わなかったので
ブログの文章を書く時間が長くて困っている…という人は「読み」だと思います。


著者の「いちいち振り返りながら文章を書かず、
まずは一気に書く」という姿勢には大賛成
です。
でこの「いちいち振り返らずに一気に書く」方法ばかり解説している本なので
「文章を書きながら悩んでしまう」人にはお勧めです。

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