「萌え」強化学習終了。「制服男子コレクション」6日目。

私の「萌え」強化学習期間最終日だ。
最後の章は「ファンタジー編」。

萌えというより、ファンタジーとゲームの関連性や
中世ヨーロッパのどの辺りの衣装を参考に
ファンタジー衣装が考えられているか、という解説になっているが
知識のムラがひどいので、ファンタジーオタクには向かない章かも。

ちなみに私は、オタクになれるほどはファンタジー知識がない。
指輪、アーサー、ロビンフッドをかじった程度と、ゲームが好きなだけだ。
ファンタジーは好きだが、自慢できるほどの知識は残念ながら持っていない。
それでも、気になる点がいくつもあった。


例えば、元ネタがはっきりしている王子や騎士については
中世ヨーロッパでのファッションがそれに至った理由、
当時の流行まで語られている
のに対し、
魔法使いのローブに関してはゲームなどとの関連性を語るばかりで
「ローブ」がそもそも何の服なのか解説していない。

なぜ魔法使いがローブなのかも解説していない。

せめて、ローブが元は聖職者の衣装であったことぐらいは
触れて欲しかった。
(つまり回復職は聖職者色が強いローブを、
攻撃魔法職はデザイナーのセンスで描かれた
オリジナルのローブが多いということなのだが)

もっと致命的なのはエルフの項目である。
ゼルダの伝説を「ゼルダの冒険」と誤植したり、
リンクをエルフ族(コキリ族)と勘違いしたまま解説が進んでいる。

やってない。
この人はゼル伝を絶対にやっていない。

それは数あるゼルダシリーズの中の人気作、
「時のオカリナ」固有の設定で、
しかもリンクは実はコキリ族ですらないので、エルフではない。
あれは「神の声が良く聞こえる」という言い伝えがある
ハイリア人全員の設定で、ハイラル生まれのキャラはモブであろうと耳が長い。
僻地であるゲルド砂漠はハイラルの領土では無いので
耳が長くない、などがあのゲームの特徴だ。

おそらく著者はその頃、はプレイステーションのゲームを遊んだのだろうが
(時オカの頃は64かプレステか、家には片方という人も多かった)
知識に自信が無いなら触れなければ良い、と感じた。

これは私がゼルダファンだから強く当たっているのではなく、
エルフの解説自体も結構間違っているからだ。

イラストのエルフが茶髪というだけでも「混血か?」と
思ってしまうが、実は茶髪のエルフもいるにはいるのでそれはいい。

エルフの重要なところは「鉄(人工物)を嫌う」ことで、
エルフの露出は本来性的な意味は一切なく、
自然と一体になって生活しようとしている結果が過度の露出
なのだ。
女性の場合、極端な場合は乳房も隠さないことがあるが、
「これを性的に書かない(描かない)」のが、
元々のファンタジーのエルフのマナー
であった。
尤も、エルフの女性の胸はあまり大きくないのが
エルフ社会では一般的なので、そこまでセクシーにはならないはずなのだが。
現代では完全に失われている、
昔のファンタジーのお約束のひとつ。

エルフは男女ともにお色気担当ではないのだ。
(ほっそりした男エルフは、もしかしたらお色気担当かもしれないが)

エルフが魔法を使うゲームがあることには触れず、
武器に関してだけ書かれているのも気になる。
ゲームにおけるエルフと言ったら、MP大爆発の魔法職だ。
そこで敢えて武器を持って戦う姿にキュンと来るという話なら分かるが、
そういった記述はどこにもない。

ゲームでエルフは銀装備以外は
金属が身につけられない場合があるのも
銀が毒に反応したり、他の創作作品で除霊効果を持っていたりと
神秘的な金属であるから着用可という意味合いが強い。
(純銀で剣などを作ったら、すぐに折れてしまうため、
「混ぜ物のない金属」で武器を作るのはほぼ不可能)
弓に関しては、矢尻の無い矢を使えるからこそエルフは弓で戦う。
「鉄に直接触れるわけではないから」なのか、見た目の格好良さを重視して
矢尻のついた矢をエルフに持たせているゲーム作品が多い。
まぁ、このツッコミは無意味なので無視してもらって構わない。
ここ20年ほど、まともなエルフのイラストを
見かけたことがほとんど無いのだから。


エルフとドワーフの対立がある点についても、
触れてはいるが踏み込んではいない。

エルフとドワーフが相容れない理由は、
ドワーフは手先が器用で、製鉄技術も持っている
(ものを制作する時に鉄がどうしても必要になる)
という相容れない生活形態であるところからくるのだが、
やはり一切触れられていない。
著者がファンタジーについてあまり知らない、
もしくは大慌てで調べた、最悪はゲームなどから得た知識を
繋げて適当に書いてしまっている可能性がある。
しかし他の章ですごく頑張ってくれた著者に敬意と感謝の気持ちがあるので、
「大慌てで調べた」に一票入れておく。


だが。
アラビアンの項では

check!
▲後姿でもしっかり露出!




とテンション高く強調するなど、著者がとにかく露出が好きなのはよく分かった。


コラムは2本あった。
「帽子等の萌えについて考える」

(前略)男性諸君にも敬遠せずに
是非トライしてもらいたい。(後略)



とまたしても読者層が謎なアドバイス。
特定のアクセサリーを漫画の読者が気に入り、
そのアクセサリーがどう変わっていくのか凝視する人は少なくない。
なのでアクセサリー萌え自体はなんとなく分かった。
帽子に関しては好みによるといったところか。


「パンツ萌えについて考える」
ここでは腰パン大流行時に
パンツを半分以上見せている男性が多かったが、
あれでは萌えに繋がらない、
時々チラリズムするのを堪能するものだ、と解説があった。

興味深いのは下段の「パンツの魅力とは?」で
最近はトランクスよりボクサータイプが人気である、など
流行の推移が解説してあり、ゴム部分のブランドロゴがオシャレらしい。

ボクサータイプといえば上級者ファッションのイメージだが
その辺りの流行は時の流れと共に変わっていくのだろう。


そして、最終ページでショックを受けた。
ライターが3人もいた。
しかしどのライターがどの項目を担当したか分かるのは
1人だけで、私が最も参考になったと書いた
学校編のライターさんは学校編以外はコラムの担当だったようだ。


なんということだ…。

つまり、他の章では
残り2人のどちらかのライターさんの萌え解説に私は翻弄されていたのか。
それにしては文体にブレを感じなかったので
解説担当、イラストのチェックポイントの解説担当などと
役割が分かれていたのかも知れない。
それは、私には分からない…。


この本を全て読み終わった感想として
「無理にファンタジーを入れることは無かった」と述べておきたい。

ファンタジー編がなければ
「カオスだが、読む目的によっては良書」とも言えた。

ファンタジー編が、本の面白さを台無しにしている。

「制服コレクション」なのだから、
王子と騎士の礼装を軍服の章に無理矢理突っ込んでおいて、
他には触れない方が良かったのでは?と思う。
実際、ファンタジーではなく歴史上の貴族達も
男子であれば軍人兼任である場合が多かったのだから。
(武術の腕が良かったかはさておき)

なんにせよ、昨日述べたとおり私はこの本を買って良かった。
しかし、自信の無い項目に関しては
著者が適当に解説してしまうと分かってしまったので
やはり万人にはお勧めできない一冊だ。

多少の知識があって、ツッコミながら楽しむのが、
この本の正しい読み方なのかも知れない。

私は「萌え」が分かった。
行き詰まっていたイラストも、動き出した。
満足している。


ありがとう、「胸キュン!制服男子コレクション」。

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2016-06-30 : 雑記 :
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