シンプルイズベスト!「着物の描き方」

まず、2000円帯の本にしてはかなり分厚いです。素晴らしい。
2500円帯の本を買ったんじゃ無いかと勘違いするぐらい分厚いです。
コストパフォーマンスに優れているのは良いことです。
そして、無駄なページが非常に少ないので、
表紙が地味目だからという理由で買わないのはあまりにももったいないと思いました。

半年ほど前に「和装の描き方」が発売されましたが、
あちらは色々な服装や和風小物の解説にまで手を出しているので
要点が絞りきれておらず「描き方の技法書」として不完全な部分がありました。

こちらの「着物の描き方」は
男性の着流し(普段着)、袴、浴衣、女性の小袖(普段着)、浴衣、振り袖に
解説が絞ってあり、また「着物そのものの構造」を中心に解説してるため
非常に分かりやすい
です。
小物などは、着物そのものが描けるようになってから、
描き方に興味を持てばいいんです。解説サイトもそこそこあります。

もっと言ってしまうと、服装が上手く描けないと残念な出来の絵にしか見えませんが
小物などはそれっぽく描いておくだけで許されるという側面もあるので
「着物という服の描き方」の説明をしっかりやっているこの本は、とても良い本だと思います。

「それっぽく描くポイントまで」というキャッチコピーですが
「それっぽく描くには基礎を理解せよ」というのがよく分かる内容でした。

「どうしてそこにシワが寄るのか?」
「ここの布の重なりはどうなっているのか?」
そういった初歩的でありながら、解説サイトや解説本で触れられていなかったところに
細かく触れてあるので、とても理解しやすい。


また、男性の着物姿の描き方がおまけになっておらず、
むしろ先に男性の描き方に触れて次に女性の描き方に触れるという
「技法書の女尊男卑現象」が解消されているのもプラスポイントです。

勿体なかったのは、写真資料の部分の着付けが
資料のお手本にしては中途半端なところでした。
しかし写真資料ページはほんの数ページですし
イラストの解説がしっかりしているので問題ありません。
また、前述の通り2000円帯の本にしては分厚い本のため、
写真資料部分で損をしている印象は受けませんでした。

私も着物絵が少し描きたくなって、しかし和装技法書ブーム(※現在)より
少し早かったため一般書の写真資料をずいぶん集めてしまいましたが
着物を普段着にしているわけでは無いため、
写真を元に絵を描いても
「で、一応描けたけどここはどうしてこういう形状になるのだろう?」といった疑問は
解けないままでした。そういう疑問に答えてくれる本です。

ですので、「着物の描き方」「和装の描き方」で迷っている方には
こちらの「着物の描き方」をお勧めします。
「和装の描き方」の方は和装イラストの幅を広げるときに使うサブ技法書的に活用すれば
二冊とも持っていてもどちらも無駄にならないという印象でした。

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2016-02-24 : 資料集系の感想 :
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